森保ジャパン、メキシコに完敗

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久保選手の感情が爆発する姿を見て胸が痛くなった。

しばらく呆然と画面の中の久保選手を見つめていた、いや目が離せなかった。

 

その姿は格上の国であろうとも、本気で勝ちに行ったことを表していた。

 

勝ってほしいと願っていた、応援していた、メダルを取ることを望んでいた、

だが心のどこかで「メキシコは強いから、勝てなくてもしょうがない」という諦めが

…私の中にあった。

そう思っていた自分が恥ずかしくなるほど、久保選手の涙は私の心に突き刺さった…。

 

わずか10歳でスペインに渡り、厳しい環境で戦ってきた彼を

クレバーでクールな人だと思っていた。

だが止めどなく溢れる熱い涙も、久保選手の本来の姿なのだろう。

 

20歳にしてエースと呼ばれ、どれほどの重圧を背負いピッチに立ったのか。

彼の中に目の前の敵に勝つという気持ちに一点の曇りもなかった。

そんな久保選手の熱い思い、わかっているようで、わかっていなかった。

「メキシコは強い、勝てないかも」と惑いながら送った私の声援など

ピッチで本気で戦っていた選手に届くはずがなかった。

 

インタビューで吉田キャプテンは涙を堪えながら

「まだサッカー人生は続く」と言った。

最もキャプテンらしいと言われた長谷部選手からのバトンを受け取った吉田選手も

とてつもない重圧の中でチームを引っ張ってきた。

彼の言ったサッカーの続きとは、吉田選手自身、Jリーグ、日本のサッカーが

まだ進化の途上であることを示してくれた。

 

こんなところでは終わらない。

次の世代はより強い輝きをピッチで放つことだろう。

遠く離れた場所から応援することしかできないが

自分の国の選手を全力で信じたい。

 

今回の東京オリンピックも数々のヒーローとヒロインを生み出したが

やはり心を抉られたのは久保選手の涙だった。

間違いなく彼が日本代表の次の世代を背負ってくれるだろう。